アメリカで人気があるテキサスホールデム

日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは多くのカジノでおこなわれている人気のゲームが、テキサスホールデムです。
カードを使って遊ぶタイプのゲームで、ルールの一部はポーカーとも共通する部分があります。
ポーカーのルールを知っている人には遊びやすいゲームですが、ポーカーとは異なった部分も多くあります。

幅広い人数のプレイヤーが一緒に遊べる

幅広い人数のプレイヤーが一緒に遊べるところも人気がある理由で、2人から10人程度の参加者がゲームを楽しめます。
ゲームに参加するプレイヤーはそれぞれカードを配られますが、他のカードゲームと違っている大きな特徴は、一人のプレイヤーに配られるカードは2枚だけであることです。
このゲームでもポーカーのように5枚のカードを使って役を完成させなければいけないのですが、残りの3枚のカードはコミュニティカードを使用して、作る決まりになっています。
コミュニティカードとは、ゲームに参加している全てのプレイヤーが、共通して使うことができるカードのことです。
コミュニティカードは最大で5枚まで置くことができ、置いてある枚数が多いほど役が作りやすくなります。
最初に配られた2枚のカードは絵柄の描かれた面を伏せた状態で配られるので、誰にどのようなカードが配られたのかは、他のプレイヤーからはわからないようになっています。

強い役を揃えられなくてもゲームに勝つことも可能

こうしたルールを使用してほかの参加者との駆け引きをすることも可能で、駆け引きの上手さによっては、強い役を揃えられなくてもゲームに勝つことも可能です。
始めに配られた2枚のカードは、他のカードと区別するためにホールカードという名称で呼ばれています。
ポケットカードという呼び方が使用されることもありますが、どちらも自分の持ち札のことです。
このカードをほかのプレイヤーに見せる必要があるのはショーダウンのときですが、それ以外のときには見せなくても、ゲームを進行できます。
2枚のカードが配られた後は、それぞれのプレイヤーが自分の持ち札を考慮しながら、賭けをおこなっていきます。

ディーラーボタンとは

ベットをする順番は決められていて、順番を使用するときに決められているのがディーラーボタンです。
ディーラーボタンとは、ゲームを遊んでいる全ての参加者の中で、誰がディーラーポジションの役割をしているのかをわかるようにするための目印です。
この場合、ディーラーポジションになった人は、カードを各プレイヤーに配るような役割が任されているわけではなく、他のプレイヤーと同じようにゲームに参加できます。
ディーラーボタンの左隣に座っている人はスモールブラインドと呼ばれますが、スモールブラインドになった参加者は、従わなければいけない特別なルールがあります。
スモールブラインドは自分の好きなように賭けることができる自由がなく、最低のベット額として決められている金額の半額を賭ける必要があります。
スモールブラインドになった人の左隣りに座っている参加者も賭け方に一定の制約がありますが、スモールブラインドの左にいる人はビッグブラインドと呼ばれます。

ビッグブラインドになった人の場合

ビッグブラインドになった人は、最低ベットの額として決められている金額をそのゲームで賭ける必要があり、スモールブラインドと同じように、自分で好きなように賭けることができません。
ディーラーボタンはゲームが1回終了するごとに右回りの方向に一つだけ移動し、スモールブラインドとビッグブラインドになる人も、その都度変更します。
なお、ゲームで参加している人数が非常に少ない場合には、上記のルールは若干変更されます。
2人だけでゲームを遊んでいる場合には、ディーラーボタンを目の前に置かれた人がビッグブラインドとなり、もう一人の人がスモールブラインドになります。
全ての人がベットを終えた段階で、ゲームに参加しているプレイヤーが2人以上いる場合には、ゲームの勝敗を決めるために、ディーラーがフロップをおこないます。

フロップとは

フロップとは、3枚のカードをテーブルの上に、絵柄を上の状態にして置くことです。
全てのプレイヤーが自分の持ち札を組み合わせて、役を完成させることができるカードです。
コミュニティカードと自分の役を計算に入れて、各プレイヤーはさらにゲームを続けるか、途中でやめるかを選ぶことができます。
持ち札が不利で役を作れそうにない場合には、途中でやめた方が損失を防げることもあります。
3枚のカードが出された後で2回目のベットがおこなわれますが、このときもディーラーボタンが置かれているプレイヤーの左隣りの人から、賭けをおこなっていきます。
2回目の賭けが終了した時点で、ディーラーはさらにもう1枚のコミュニティカードをテーブルに出します。
この4枚目のカードはターンと呼ばれていて、このカードの種類によっては、今まで役を作れなかった人も役を完成できる場合があります。
カードが置かれた後に再度賭けがおこなわれますが、その後さらにもう1枚のコミュニティカードがテーブルに置かれます。
このカードはリバーと呼ばれていて、これがプレイヤーの利用できる最後のカードになります。
上記のカードを使って一番強い役を作ったプレイヤーがゲームの勝者です。